2010年05月07日
【メディア】朝日新聞〈宮崎版〉様に取り上げていただきました
落書きアート 画家らが奨学金の芽に
2010年05月07日 朝日新聞
デザインの前に立つ佐藤さん。手には元になった男児の落書きが
子どもが描いた「落書き」に、画家が着色をしたり、パソコンで絵を描き加えたりして、「デザイン」として販売し、その利益の一部を子どもの将来の「奨学金」として積み立てる――そんな試みを合同会社「らくがきART(アート)」(宮崎市清武町)が行っている。発起人の1人、画家兼広告クリエーターの佐藤健郎さん(42)=宮崎市=の青春時代からの思いが込められているという。(今村優莉)
こんな取り組みだ。イベントや保育園などで子どもに画用紙や模造紙を配布し、自由に描いてもらった「落書き」がデザインの下書きとなる。遠方から「使って欲しい」と「落書き」が寄せられることもある。
これらの「落書き」を、佐藤さんら賛同者である6人の画家が水彩画や油彩画に仕立て、パソコンに取り込んで商品としての「デザイン」にする。
これらを「JAM(ジャム) PICASO(ピ・カ・ソ)」というブランド名で衣料メーカーや雑貨店、広告会社などに、1枚1万~数十万円で販売。デザインを買った事業者は、Tシャツや食器、携帯電話のカバーなど、思い思いの商品にそのデザインを使える。絵画として飾っておくことも可能だ。
また、事業者側とデザインの使用契約のみを結び、そのデザインがあしらわれた商品が売れるたびに使用料を同社が受け取ることもある。
このデザインの売却価格や使用料の2割が子どもの取り分となる。子ども名義の口座で積み立てられ、保護者が使わぬよう、口座の残高を定期的に調べる契約を同社と保護者との間で結ぶ。子どもが18歳になったら進学などに必要な「奨学金」として本人の自由に使わせるという。
この試みへの佐藤さんの思いは、18歳の時までさかのぼる。当時から画家になるのが夢だった佐藤さんは、経済的な理由で進学をあきらめかけていた。そんな時、祖母が自分が生まれてから18年間ためてくれていた通帳を渡してくれた。そのお金は進学後の生活費の一部になった。
「金額の多い少ないではなく、自分の夢のためにお金を準備してくれた気持ちがうれしかった」
そんな佐藤さんは、専門学校を出て大分市の広告会社に勤めていた10年前、3歳の男児の「自由でエネルギッシュな」落書きに心を奪われた。絵を譲り受け、自分が手を加えて「デザイン画」に仕上げてコンテストに応募したら入選した。落書きを絵画に仕上げる作業を自分の仕事にしようと決意したという。
すでに宮崎や東京、鳥取など4都県の21人の子どもたちから寄せられた38点を作品に仕上げた。このうち8点が売れ、延岡市や日向市の病院などに飾られている。商品には同社のロゴマークをつけて「JAM PICASO」のブランド浸透を図っている。
4月からは、カンボジアなどで小学校の校舎建設や歯科医療にあたるNPO法人とパートナーを組んだ。早ければ今秋には、現地の子どもらによる落書きでカレンダーを作る計画だ。こちらでの収益は、現地の学校づくりなどに充当するという。
佐藤さんは「子どもの夢をかなえるのに必要なお金を、親以外の大人が作ってあげるのもいい」と語る。
企業と連携して全国の子ども支援を展開するNPO法人(東京)「キッズドア」の渡辺由美子理事長(46)は「障害者やこどもの絵を販売している団体は多いが、利益をこどもに還元するアイデアは斬新だ。Tシャツのデザインなどとして価値が出るのではないか」と話している。
2010年05月07日 朝日新聞
デザインの前に立つ佐藤さん。手には元になった男児の落書きが
子どもが描いた「落書き」に、画家が着色をしたり、パソコンで絵を描き加えたりして、「デザイン」として販売し、その利益の一部を子どもの将来の「奨学金」として積み立てる――そんな試みを合同会社「らくがきART(アート)」(宮崎市清武町)が行っている。発起人の1人、画家兼広告クリエーターの佐藤健郎さん(42)=宮崎市=の青春時代からの思いが込められているという。(今村優莉)
こんな取り組みだ。イベントや保育園などで子どもに画用紙や模造紙を配布し、自由に描いてもらった「落書き」がデザインの下書きとなる。遠方から「使って欲しい」と「落書き」が寄せられることもある。
これらの「落書き」を、佐藤さんら賛同者である6人の画家が水彩画や油彩画に仕立て、パソコンに取り込んで商品としての「デザイン」にする。
これらを「JAM(ジャム) PICASO(ピ・カ・ソ)」というブランド名で衣料メーカーや雑貨店、広告会社などに、1枚1万~数十万円で販売。デザインを買った事業者は、Tシャツや食器、携帯電話のカバーなど、思い思いの商品にそのデザインを使える。絵画として飾っておくことも可能だ。
また、事業者側とデザインの使用契約のみを結び、そのデザインがあしらわれた商品が売れるたびに使用料を同社が受け取ることもある。
このデザインの売却価格や使用料の2割が子どもの取り分となる。子ども名義の口座で積み立てられ、保護者が使わぬよう、口座の残高を定期的に調べる契約を同社と保護者との間で結ぶ。子どもが18歳になったら進学などに必要な「奨学金」として本人の自由に使わせるという。
この試みへの佐藤さんの思いは、18歳の時までさかのぼる。当時から画家になるのが夢だった佐藤さんは、経済的な理由で進学をあきらめかけていた。そんな時、祖母が自分が生まれてから18年間ためてくれていた通帳を渡してくれた。そのお金は進学後の生活費の一部になった。
「金額の多い少ないではなく、自分の夢のためにお金を準備してくれた気持ちがうれしかった」
そんな佐藤さんは、専門学校を出て大分市の広告会社に勤めていた10年前、3歳の男児の「自由でエネルギッシュな」落書きに心を奪われた。絵を譲り受け、自分が手を加えて「デザイン画」に仕上げてコンテストに応募したら入選した。落書きを絵画に仕上げる作業を自分の仕事にしようと決意したという。
すでに宮崎や東京、鳥取など4都県の21人の子どもたちから寄せられた38点を作品に仕上げた。このうち8点が売れ、延岡市や日向市の病院などに飾られている。商品には同社のロゴマークをつけて「JAM PICASO」のブランド浸透を図っている。
4月からは、カンボジアなどで小学校の校舎建設や歯科医療にあたるNPO法人とパートナーを組んだ。早ければ今秋には、現地の子どもらによる落書きでカレンダーを作る計画だ。こちらでの収益は、現地の学校づくりなどに充当するという。
佐藤さんは「子どもの夢をかなえるのに必要なお金を、親以外の大人が作ってあげるのもいい」と語る。
企業と連携して全国の子ども支援を展開するNPO法人(東京)「キッズドア」の渡辺由美子理事長(46)は「障害者やこどもの絵を販売している団体は多いが、利益をこどもに還元するアイデアは斬新だ。Tシャツのデザインなどとして価値が出るのではないか」と話している。
タグ :九州
Posted by じゃーまね at 09:32│Comments(0)
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