2011年07月29日

ca37の被災地レポート:その4

25日夜大船渡到着「先生になることから逃げるな」
文責:ca37

25日18時 大船渡保育園にて明日のワークショップ打ち合わせ

18時にワークショップ会場となる「小規模多機能ホーム平」の所長・熊谷さんと待ち合わせ。
ca37の被災地レポート:その4
ここのワークショッブを決めてくれたのは、らくがきアート代表の三輪です。研究者とともに視察に来た際、熊谷所長に話してくれ、縁がつながりました。何か大きな志がクロスするとと、思いのほか、夢は実現するようです。いつも志を口にするって大切なことだと思いました。

熊谷所長と無事に出会い、ワークショップに参加する大船渡保育園に向かいました。
ca37の被災地レポート:その4
保育園は被災地域を望む高台にあり、園児は毎日、あの風景を眺めつつ過ごしています。
園舎は動けない。だから、子どもたちもそれを受け入れるしかない。
無力だなあと感じつつ、ちょっと心配になってきました。
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19時、保育園での打ち合わせを終え、小規模多機能ホーム平へ。
賄いの職員さんに、そうめん、おにぎり、大船渡で水揚げされたイカの煮物をごちそうになりました。
東北での移動中、ロクなものを食べてなかったので、本当にありがたかったです。感謝。またベッド付きの個室も用意してくれてました。

21時くらいから、夜勤の男性職員と話しました。
彼には2歳の子どもがおり、こんなことを話してくれました。
「子どもはまだ2歳なので、被災前の大船渡を覚えていない。あの被災した光景が、彼女の原風景になるのが忍びない」
すごいリアルな話しでした。勿論、地震による被災は、誰のせいでもない。
しかし、大人には分厚い経験や想い出、記憶があり、それを生きる糧に出来る。では、子どもは何を糧に成長すればいい。
「明日こうなりたい」という夢や希望を信じていられる社会(ふるさと)。それを彼らに手渡せるよう、大人が頑張るしかないですよね。
という話しを、その男性スタッフに、そして自分自身にしました。

ワークショップに臨むにあたり、私はいつも、子どもたちに何を伝えるべきか考えています。

このひとときは、そのメッセージの骨格を描くことができました。

「きっと明日はいい日」

それを鮮明にイメージする力、信じる力を育てていきたいですよね。大人総力戦で。教育こそ、国の礎。

先に生まれた人が、「先生」になることから逃げてはいけない。と思いました。

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Posted by じゃーまね at 22:17 │ca37の手記